怒ってばかりのお母さんの心理

私には子供がいませんが、犬を飼い始めたおかげで、擬似的な子育てを体験しました。

そして、自分が怒ってばかりいることに気づきました。

声を荒げ、時には物に当たって、思い通りにしようとするその姿は、自分のいやだった母そのもの。

この記事では、その時のことを思い出しながら、怒ってばかりのお母さんの心理として、まとめてみたいと思います。


※当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています。

【怒ってしまった時の状況】

自身が怒ってしまったシチュエーションを3つほど例として挙げてみます。

待てない

いでいる時に限って、いたずらをしたりおしっこをしたりする犬。

無性に腹が立って、怒ってしまったことがあります。

遅刻しそう、家事を終わらせたい……など、待てないのはたいがい大人の都合。

それに対して、犬のほうは「寂しい」「かまってほしい」のサインだったと思うし、要求には応えられずとも怒るのは間違っていたと反省しました。

子供も同じように、日々いろんな感情や疑問を持ち、じっと考えたり、葛藤したりしながら、自分なりに納得するところまでいくのに時間がかかると思います。

それを待てずに怒ってしまうと、その場は早く済ませられても、子の心を傷つけ、無気力や反発心を起こしてしまうことにもなりかねません。


同じことの繰り返しにイライラする

回も教えて、何回も失敗して……を繰り返していくうちに、ある日突然できるようになる。

成長とはそういうものなんだと、私自身は犬から学びましたが、そうと知るまでは

「何回同じこと言わせるの!」

とイライラしていました。

怒ったからと言って、覚えるスピードが早くなるなんてことはなく、むしろ逆効果ですよね。


いい母親だと思われたい

自身、きちんと犬を育てなければという思いで、家庭犬トレーナーの資格を取り、躍起になってしつけをしていました。

他のおりこうな犬と比べては「なんでうちの子は」といらついたり、「恥ずかしい」と思ったり。

でも、それって犬のためじゃなくて、「自分が家庭犬トレーナーとして褒められたいだけじゃないか」と気づきました。


【怒ってばかりの原因は自分にある】

んな風に、自分の怒っている時の気持ちを整理してみると、私の中にまだ解決していない感情があるということに気づきました。

それは、私自身が母から認めてほしい、という感情です。

私はこんなに上手にわが子を育てている!

私は自分を犠牲にしてもわが子に尽くしている!

私はこんなに頑張ってる!

だから私を認めて!!!

これに気づいた時、「まだ自分は親から認められたいと思ってたんだ……」と思い、愕然としましたね。

そして、

もう誰に認められなくてもいいから、躍起にならなくて大丈夫。

自分のペースとこの子のペースを尊重していこう

と思うようにしました。

不思議なことに、そう思ってからは焦りやいらつきを感じることが減り、怒ることがなくなっていきました。


【怒ってばかりの親の末路】

いでに、怒ってばかりだった私の親のことを末路としてご紹介しておきたいと思います。

私自身は、3歳になる頃には母のことをキライだと思っていました。

高校時代には支配的な親に嫌気がさし、「実家を離れたい」と「親に認められたい」という両方の気持ちで、他県の大学を受験し、実家を離れました。

その後、30代を過ぎて「毒親」という概念を知った私は、親と絶交し、親よりも自分らしい人生を選びました。

両親に信頼感はなく、感情に負けてばかりの無知で貧弱な人間だったんだな、と思っています。

たぶん、私の親も承認欲求から厳しくしてきたのだろうと思いますが、そのせいで子から否定されることになるなんて思ってもいなかったでしょう。

「子のためを思って」という言葉を盾に自分の承認欲求を満たそうとしていることを自覚しない限り、この状況は理解できないと思います。

私のためにかけてきた時間やお金のことを考えると、感謝と賞賛に満ちた老後になってもおかしくなかったのに、残念ですね。


【怒ってばかりの親に伝えたいこと】

「どうせ私は感情に負けるし無知で貧弱な親ですよ」と思うかもしれない。

でも、それを選んでいるのは自分の意志だということを、私は言っておきたい。

だって、私自身は変わろうと思って変われたから。

「感情的に怒っても、相手を傷つけるだけだよ」

「これくらいの失敗を怒ってどうする」

そんな風に、感情的になるたびに反省して、改善するように努力したから変われたんです。

だからこそ思うんですが、「どうせ私は」と言いながら、感情的になって立場の弱い者を傷つけていいなんて、誰が許してるの?

自分、ですよ。

自分で自分を過小評価して、感情的になる自分を甘やかしてるんですよ。

子供はそんな親を見て育つ。

「思い通りにならない時は感情的になればいいんだ」と学んだ子が、時が過ぎて親子の力関係が反転すれば、感情をぶつける相手は親。

そうなれば、かつてのわが子と同じように、怒りが静まるまでうずくまって謝り続けるしかないのではないでしょうか。

だから、あきらめてほしくない。

怒っても、頑張って応えようとしてくれる子の存在を、励みに変えてほしい。

私が改善するように頑張れたのも、犬の存在があったからです。

感情的に怒っていた時は、自分自身も知らずに傷ついていたと思う。

怒りながら泣いてしまう時もあったから。

だから、怒るんじゃなくて、自分がしてほしかったように優しく、声かけやしつけをするように心がけた。

そしたら、自分の中の傷ついた心も癒されていったんだと思う、どんどん優しくなれたんです。

(……叱らなあかん時はメリハリつけて叱りますよ。)

そんな感じで、子と一緒に、自分を育て直すことはできると私は思います。

そして、それを乗り越えた時、スーパーゴールデンタイムが訪れます。(大げさでもなく)

毎日かわいくて、幸せで、大変なこともまたありがたくて。

厳しいこと書きましたけど、そのスーパーゴールデンタイムはぜひみんなに経験してほしいので、記事にしました……!

楽しい人生にしましょうね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA