私がSNSをしていた時、毒親育ちアカウントの人の投稿をたまにチェックしていたのですが、中にはひどい言葉で親を罵倒し続けている人がいました。
怒りや悲しみは消化したほうがいいので(過去記事参照)
#11 過去の怒りや悲しみを消化する一時的にそういう時期もあっていいと思うのですが、継続して親を悪く言うのはやめたほうがいいと思います。
この記事で、そう思う理由をまとめてみます。
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【親を悪く言うと自己否定につながる】
私自身も、自分が毒親育ちだと認識して親と絶交した当初は、怒りや悲しみがこみ上げてきて、たくさんのことを思いました。
幼稚で、利己的で、厚顔無恥で、自意識過剰で、世間知らずで、、、
……と、今考えてもたくさん出てきますが。(汗)
もう大嫌い!顔も見たくない!
だから絶交したのに、鏡に映る自分の顔には、その大嫌いな親のおもかげがしっかりとある。
整形まではいかずとも、厚化粧をしたり、太らないように筋トレをしたり(母は昔太っていた)、読書をしまくって知識を身につけたり。
とにかく親のおもかげを自分から消し去りたかった時期はあります。
でも、どんなに自分をいじっても、自分があの親から生まれたという事実は変えられない。
親のおもかげを完全に消そうと思ったら、究極は自分を殺すしかなくなるんですよね。
だから、親を悪く言うことは、その親のおもかげを持つ自分を否定することになると思うのです。
【親を悪く言うのは甘え】
それでも親の悪口を言いたくなるのは、親に執着があるから。
私自身、親を悪者にして自分を正当化することで、安心感を得ようとしていました。
自分のほうが親より偉いって思いたかったのです。
今まで散々悪者にされてきた、バカにされてきた、そんな経験があるから余計に。
でも、それは甘えだって気づきました。
私の母は、足が不自由になった祖母に「役立たず」やら「薬飲むのやめて死ねば?」などと罵詈雑言を吐いてました。
稼ぎもあり子育てもして、祖母より多くのものを持っていた母ですが、ただ一言、「すごいね」って言ってもらえないばかりに、弱くなった親を貶めなければ、自分の価値さえもわからないのです。
その母の悪口を言うってことは、私も母と同じレベルの人間だってこと。
他人を貶めなくても、自分の価値を自分で認められるようにならなきゃいけないって思いました。
【親のことを思い出さない】
親の悪口を言う時、過去のイヤな記憶をわざわざ自分で掘り返して、何度も反芻して、頭の中はずっと親のことでいっぱいになります。
それだけ、親に期待していたんですよね。
私の思いを聞いてほしい!わかってほしい!謝ってほしい!って。
でも、親の悪口を言わないと決めてからは、親のことを思い出さなくなりました。
今後のいかなる展開も期待しない、もはや、自分には無関係の他人。
だから気にならないし、気にもしない。
元彼を吹っ切って、自分の人生を続けていく時の感じに似てますかね。
冷酷に思われるかもしれないけど、毒親を克服するってこういうことなんだと私は思います。
さて、悪口の反対にきれいな言葉をつかうと、いろいろとメリットがありますよ。
次回はそのことについて書いてみようと思います。