私の母はいつも「◯◯ちゃんみたいにあなたも…」と、自分以外の誰かのように、成功したり地位を得たりすることを私に期待していましたし、私もその期待に応えたいと思っていました。
そのため、私はいつも「何者かにならなければ」と考えてしまう癖があります。
だから、がむしゃらに頑張ってみる。
でも、うまくいかない。
就職も失敗、結婚しても子供はできず、バイトさえ続かない。
いつしか、そんな自分には生きる価値なんてないんじゃないか、と思うようになりました。
そんな私が、タイトルを見て気になった本『世界一やさしい「才能」の見つけ方』。
この本は、私と同じように考えている人におすすめだと思ったので、この記事でご紹介します。
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【おおまかな本の内容】
この本は、以下のような章で構成されています。
CHAPTER1
なぜ、才能に気づける人と気づけない人がいるのか?
CHAPTER2
学ぶと世界の見え方が一変する「才能の公式」
CHAPTER3
自分の中に眠る宝物を掘り起こす「才能を見つける技術」
CHAPTER4
あなたらしく輝けるようになる「才能を活かす技術」
CHAPTER5
誰も真似のできない強みを手に入れる「才能を育てる技術」
「才能」と聞くと、自分にはないと思ってしまいそうですが、この本を読み進めば、そうじゃないんだと感じられると思います。
読むだけでなく、自分と向き合ってワークに取り組むことで、本来の自分に気づけるかもしれません。
【印象的だった文章】
特に印象的だった文章をいくつかご紹介します。
ですが実は、「憧れ=自己否定」なのです。
八木仁平著『世界一やさしい「才能」の見つけ方』p.41
私自身、憧れだけで自分の人生を決めてきたようなもの。
小さい頃から自分を押し殺すばかりで、自分の感情にも気づけなくなっていた私は、憧れこそが自分の目指すべき道なんだと信じてやまなかった。
でも、年齢的にも体力的にもそうも言っていられなくなったし、時代も変わった。
憧れを追うことに限界を感じていた私には、この一文がしっくりときた。
ああ、私はずっと自己否定をしながら生きてきたんだなぁって。
才能を、外へ探しに行ってはいけません。すでにやっていることが才能なんです。
八木仁平著『世界一やさしい「才能」の見つけ方』p.61
自分には遊びのように楽しいのに、周りからは仕事として受け止められる。それがあなたの「才能」です。
八木仁平著『世界一やさしい「才能」の見つけ方』p.113〜114
私自身は、シンガーソングライターとして長年活動をしてきたのですが、成功している人はみんな「涼しげな顔」なんですよね。
集客に困っている姿を見たことがないし、練習を苦とも思わないんだと思う。
私は必死にやってもできないことを、彼ら・彼女らは平気でやる。
それが「才能」ってことなんですよね。
でも、自分がやってきたことに対して、その才能はちがうよって自分で認めることは、かけた時間や労力、そして何より思い入れがある分だけ難しい。
そこを直視できるかどうかが問題ですが、勇気を持って一歩踏み出そうとする人のために、この本には、着実に歩みを進めていけるようなワークが用意されています。
必要なのは、本当の自分と向き合う勇気だけです。
【読んでよかったこと】
この本を読んでよかったのは、自分を見つめるいい機会になったということ。

私自身、ワークに取り組んでみて、自分に以下のような才能があるのでは、ということを認識しました。
・誰にでも親しみをもっておもてなしができる
・気になることはいち早く調べる
・自分で仕事を作り柔軟に変化させながらこなす
(もしかしたら「こうなりたい」みたいなバイアスがまだかかってるかもしれないですが…。)
カウンセリングやコーチングを受けるよりも手軽だし、読み返して何度も確かめることができるのが、この本のいいところ。
自分で自分の強みがわかると、それ以外は無理しないでおこうと思えるので、今後の人生では以前より生きづらさを回避した生き方ができると思いました。
生きづらさ解消に、役立つ本だと思います。