【考察】迷惑行為動画をアップする人と毒親育ち

【迷惑行為と承認欲求】

SNSで時々炎上して明るみになる迷惑行為。

最近では、飲食店の備品にいたずらをするなどの迷惑行為動画がたびたびニュースになっています。

動機として「目立ちたい」という承認欲求があるのは想像するにたやすいですが、問題は「なぜそうまでして目立たなくてはならないのか」ということ。

その背景には「かまってほしい時にかまってもらえなかった」という寂しさがあるのではないかと思うのです。


【潜在的な寂しさを抱える子供】

と街を見渡すと、子供そっちのけでスマホに夢中になっている親を見かけます。

政府は政府で、子供を預けて両親共働きをするのがいいことのように政策を進めようとしていますし、実際、共働き世帯は2022年時点で全体の68%以上と過半数を占めています。

お金を稼ぎ、ごはんを食べさせ、学校に行かせれば、立派な子育てなのか。

毒親育ちの私から言わせてもらえば、それでは不十分です。

だって、子供がかまってほしい時、誰が時間と愛情をかけてあげるのか。

保育士さんや幼稚園の先生が1人1人にそうするのは、きっと難しい。

親は共働きではそんな余裕もない。

また、昔は、近所に「カミナリおやじ」や「おせっかいおばさん」のような人が1人はいて、地域として子供たちを見守ってくれる存在がありました。

今は防犯上の理由もあり、声をかけるのもはばかられる。

子供はわざと叱られるような行動をすることもあるけど、親も叱らないし、他人は無関心でいるしかない。

社会全体として、子供に対してネグレクト状態になっているのではないでしょうか。

みんながみんなそうとは言わないけど、かまってほしい時にかまってもらえてない子供が増えているのではないかと思います。

そんな感じで、潜在的な寂しさを抱えて年をとるうちに承認欲求をこじらせてしまい、取り返しのつかないことをしでかしてしまう。

その1つが、昨今のSNSの迷惑行為動画ではないか、と。


【迷惑行為はなくならないと思う】

SNSは、閲覧数やいいねの数などが数値化されますが、それに反応して、脳内では快楽物質のドーパミンが分泌されるそうです。

若いうちは理性をつかさどる前頭葉が未発達だと言いますし、小さい頃に心的ダメージを受けた人は前頭葉が萎縮するという研究もなされています。

つまり、脳のはたらきからして、理性が正常に機能せず、快楽を欲するまま行動に走ってしまう人が世の中にはいる、ということ。

飲食店がターゲットになりやすいのは、手っ取り早くて、インパクトが大きいというだけ。

生まれた国や立場が違えば、こじれた承認欲求は戦争だって起こしてしまうと私は思うのです。

よって、いくら「ネットリテラシーが必要」とか「厳罰化すれば」なんて言っても、子供の情操教育を見直さなければ、今後もこういった迷惑行為はなくならないだろうと思います。

経済をよくするために共働きが推奨されているのに、その結果、経済を破壊する行動が発生するというのは、なんとも皮肉なものですね。(あくまでも私の仮説ですが)

子供の心を置き去りにしては、どんな国にも家にも、未来はないと私は思います。

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