#5 図書館に行く

【図書館に行くのはチャレンジの1つ】

回の記事で、自分の感情をアウトプットすることの大切さについて書きました。

#4 自分の感情をアウトプットする

でも、中には「自分の気持ちがわからない」「うまく表現できない」という人もいると思います。

そんな人でも無理なく、自分の気持ちに気づき、アプローチする方法があります。

それが、この記事で紹介する「図書館に行く」ことです。

私自身は、本を読み実行してみることで自分の人生を変えてきたこともあり、ネットの古本屋さんをよく利用していました。

でも、家の中に読み終わった本があふれてしまったり、イメージとちがう本にがっかりするなんてことも。

図書館を利用し始めたのは、そんなことがきっかけ。

外出するのが億劫だったし、図書館で他人と接触するのもしんどかった時期があったので、図書館の利用は私にとって新しいチャレンジでした。

引きこもりから少し外に出てみよう、というフェーズになったのかな、と思いながら、ワクワク感と緊張感を抱いて図書館へ行きました。


【図書館に行ってよかったこと】

外出のきっかけになる

は専業主婦なので、自宅とスーパーの往復で生活のすべてが完結できます。

でも、それでは世間一般を遠ざけるばかりで、自分に認知の歪みがあれば、それを助長してしまうことにもなりかねない。

生きていれば、他人との接触を一切しないなんてことは不可能だし、それを克服したほうが今後の人生は生きやすくなるだろうな、と私は考えていました。

図書館で本を借りれば、期日には返却をしなければいけない。

定期的に出かける用事ができ、そのついでに「行ったことのないパン屋さんに行ってみよう」とか「近くの公園で景色を見てみよう」など、生活に楽しみを見出せるようになりました。

そうするうちに自然と他人との接触が増え、少しずつですが対人への苦手意識が薄れている気がします。


無料で気晴らしができる

書館には、新書から古い本までいろんな本があり、それを無料で読めるなんてすごくありがたい。

CDや映像作品もあるし、気軽に気晴らしできます。


本当の自分の気持ちに気づける

て、上記2つのことよりももっと大切なことが、本当の自分の気持ちに気づけるってこと。

どういうことかと言うと……

私が、とある日に借りたラインナップを見ていただくと

・中野信子 著『毒親』

・大鶴和江 著『自分を縛る“禁止令”を解く方法』

・和田和樹 著『この国の息苦しさの正体 感情支配社会を生き抜く』

・榎本博明 著『孤独 ひとりのときに、人は磨かれる』

・井形慶子 著『イギリス式節約ハウスキーピング』

・染谷昌利 著『ブログ飯』

毒親に関する本の中に、暮らしに関する本とブログに関する本が混じってることがわかります。

上記の本を借りた時の私は、「体系的に毒親の知識を深めたい」と思っていたし、「ブログをもう少し頑張りたい」と思っていました。

でも、タイトルを眺めていると、その根底にある「自分を磨いて暮らしをもっとよくしたいという欲求」にハッと気づいたのです。

図書館にはたくさんの本がありますが、自分の興味のない本にはまったくと言っていいほど手が伸びない。

だからこそ、気になる本をいくつか手にとってタイトルを眺めてみると、その時々の自分の本当の気持ちに気づかされるのです。

自分のことを気づかせてもらうためにする行動、ということで前回の記事では「受動的なアウトプット」と表現しました。

ちなみに、「これは読んでおくべき」みたいな、頭で考えて借りた本は、読み進めることがとてもしんどいです。

「読むべき」よりも「読みたい」を大切に本を選ぶことがポイントです。


【自分を知るために最適な場所】

「自分のことがわからないから」と占いやスピリチュアルに走ったり、高額なカウンセリングを受けたりしたくなる人もいると思いますが、他者に頼っていては、いつまでたっても自分と向き合うことなんてできません。

お金で一時の安心感を買っているにすぎず、時間が経てばまた不安に陥るでしょう。

本当は子供の時に、親に時間をかけて丁寧に接してもらいたかったはずで、お金を払って他人に託されて、手っ取り早くあしらわれたかったわけではないはずです。

親にしてもらえなかった代わりに、大人になった自分が自分に時間をかけてゆっくりと向き合うことは、毒親育ち克服のために必要なことだと私は思います。

(ただし、専門的なケアが必要な場合もあるので、信頼できるところかどうかを見極めることが大切です。)

図書館は無料だし、自分のペースで通うことができるので、自分と向き合うのに最適。

本で得た知識は、たとえすぐには役に立たなくても意外なところで自分を助けてくれます。

何度も図書館に通っていると、心境の変化に伴って、借りる本の種類が変わっていくことにも気づくでしょう。

そうやってどんどんなりたい自分に近づいているんだ、と考えると、図書館に通うのが楽しみになります。

自分のことがよくわからない人に、図書館はおすすめの場所です。

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