【絶交後の好転反応】
親と絶交し、自分の人生の一歩を踏み出したかと思われた私に訪れたメンタル不調。
具体的には、
・自分が悪いのでは
・自分のせいで親が寂しがっているかも
・親を置いて幸せになるなんてよくない
・自分には何の価値もない
というような、罪悪感、不安、無価値感などの自己否定的なもの。
絶交だけでなく、一人暮らしや結婚などをきっかけにこのような気持ちになる人もいると、本で読んだことがあります。
後に、これは好転反応だったと私は思いました。
好転反応とは、 体に溜まっていた毒素や老廃物を体外に排出する時に、一時的に起こる体の不調のこと。
整体やマッサージなどの後に、頭痛やダルさを感じるなどの症状が出るのと同じことが、親と絶交すると出てくるのです。
【メンタル不調が起きるワケ】
小さい頃から、親の目の届く範囲で、親の言う通りにして生きてきた私。
子供を守るために親としては当然の態度ですが、それは子供の成長に合わせて変化させていかなければいけない。
小さい頃はそれでよくても、大人になっても同じようにしていれば、「過干渉」や「価値観の押し付け」になるのです。
長い間、そのような親の過干渉を受けてきた私は、何をするにも親を気にすることが習慣になっていました。
逆に言うと、親の目がないと不安に陥ってしまう状態です。
その状態で絶交を始めたら、冒頭に書いたような自己否定的なメンタルになってもおかしくありません。
親と絶交した後の自分は
「暗闇の中、今まで当たり前についていたライトが突然失われてしまう」
そんな心境でした。
【メンタル不調を乗り越えた先に自立がある】
誰しも、いつも道を照らしてくれていたライトが消えたら
「この先進んでいく自信がない」
「他にも何か悪いことが起きるのでは」
など、不安に陥ってしまうもの。
でも、暗闇はどこまでも続いていて、引き返すことはできない。
そこで、もう一度ライトがつくように願いを乞うのか、勇気を出して一歩進んでみるのか、それを選ぶのは自分なのです。
親の照らす光は強いので、他の道筋があったとしても暗闇に隠れてしまう。
つい戻りたくなったり不安になるのは、そこにいるのが習慣だったからで、自分が変わろうとしている好転反応だととらえるべきです。
自ら一歩踏み出さなくても、親と死別した場合は、否応なしに自分の道を探さなければいけません。
その時には、自分もかなりいい年になっていて、自分の道を探すどころか、その場でうずくまることしかできなくなるかもしれない。
他に依存先を見つけて、いつまでも誰かの顔色をうかがいながら生き続けなければいけないかもしれない。
私はそんな人生はいやなので、自立することを選びました。
【習慣化に必要な日数は平均66日】
さて、この記事では「習慣」というキーワードをいくつか使いました。
ロンドン大学のLally博士らによる「習慣化に必要な日数」の研究結果によると、習慣化に必要な日数は平均で66日とのこと。
下のリンクの記事が詳しくてわかりやすいです。(外部リンクです)
これまで身につけてきた「何をするにも親を気にしてしまう」習慣も、平均66日あれば新しいものに置き換わるということが言えると思います。
実際、私自身もメンタル不調が回復してきたなと思えたのは、絶交後3ヶ月くらい経った頃でした。
それまで少しつらい時間かもしれませんが、それを乗り越えた時、必ず新しい自分に出会うことができます。