SNSを子供の成長日記にする親は「毒親」予備軍だと思う

【SNSに子供の写真を載せるリスク】

の友人には、子供の写真をSNSにアップしている人が何人もいますが、それを見ていつもモヤモヤしてしまいます。

「非公開」や「限定公開」に設定してるから大丈夫、という認識で安心して投稿してる人もいると思うのですが、残念ながらネット上に完璧な安心はありません。

本当に安心なら、突然知らない誰かにのっとられて勝手に操作されるなんてことは起こらないはず。

今まで自分が大丈夫だった、というだけで、実際には時々そういうことは起こっています。

「ただの顔写真なのに何が問題なの?」

と思う人もいるかもしれません。

今は、誰でも簡単に写真や動画を合成できる時代。

子供の顔をディープフェイクに使って、いかがわしい動画などに使われるリスクがあります。

ネット上の情報は、簡単にコピーでき、あっという間に拡散できるため、完全に消去することはできません。(だからデジタルタトゥーと言われたりします。)

子供の成長日記代わりにSNSを使っている人は少なくないと思いますが、それにしては代償が大きすぎやしませんか、と私は懸念を感じるのです。


【SNSを子供の成長日記にしてはいけない理由】

い出に残したいなら、アルバムやスマホやPCのフォルダで十分です。

上に書いたようなリスクを子供に背負わせてまでSNSに子供の写真を載せたい本当の理由は、「見てくれた人の反応がほしい」という親のエゴではないでしょうか。

もちろん、SNSで子育てについての発信をすることで、子育ての疑問や不安が解消したり、他の世代との交流ができたりといったメリットはあると思います。

でも、それはあくまでも親の都合。

SNSを便利な子供の成長日記だと思っているのは、ネットリテラシーの乏しい親だけで、SNSの運営会社も、情報を悪用しようとする人も、そんなものだとは思っていません。

マーケティングのカモにされているとはつゆ知らず、家族構成や、買った家具、好きな食べ物などなど……ありとあらゆる情報をせっせと提供し続けているのです。

(そういう人のおかげで、無料で利用できるんだけどね!)

でも、SNSは運営会社が「今日でサービスを終了します」と言ったらそれまでなんです。

大切に積み上げてきた思い出は、サービス終了とともに無に帰すことになります。(意図しない情報を中抜きされるだけされて。)

子供からしたら、一時的な親の快楽のために利用され、なおかつ、第三者に自分の情報を悪用されるかもしれないという、二重の苦痛を味わうわけです。

それに加えて、大事な思い出がサービス終了とともに永遠に消える、なんてことになったら、子供にはデメリットしか残りません。

だから、SNSを成長日記に使うべきではないのです。

ついでに言うと、流行が終わったSNSの退会手続きをしてない人も多いです。

親がそのSNSを利用していたことすら忘れた頃に、アップした過去の写真が流出するなんてことも将来的には考えられます。

後始末のことまで考えないと、SNSは怖いものだと思います。

(私自身、別れた夫への愛をつづった過去の投稿を見つけた時は虫唾が走りましたよ……。。)


【子供は親の所有物ではない】

上のように、本当に子供を大事に思うなら、SNSに写真を投稿すべきではありません。

ちなみに、飼い犬は所有物なので、自由に掲載できます。

同じように、子供を自分の所有物だと思っていないか?ということです。

親の着せたい服を着せ、親のやらせたい習い事をさせ、「どんな子に育つか」ではなく「どんな子に育てたいか」という観点で子育てをしてはいないか、今一度考えてみてほしいです。

子供の安全よりも、自分の承認欲求や自己実現を優先するなら、子供から毒親だと思われても仕方ありません。

私がこんなことを書くのは、不妊だからあてつけのため、とかじゃなく、アダルトチルドレンとして子供の代弁者でありたいと思っているからです。

子供は不快だと思っても、親に対してガマンしてしまったり、無理やり受け入れようとしたりするもの。

たとえ今は平気でも、大人になってネットに写真が載っていることを不快に思うかもしれない。

その時に、親として何と説明するんだろう。

少なくとも、そういう目で子供の投稿を見る人もいる、ということを知ってほしいですね。

それは、親たちの叶えたい承認欲求ではないはずです。

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